【29日付ニューヨークタイムズ】女の子らしい格好を好む男児の両親が、ニューヨーク市教育局(DOE)に対して学校の待遇が不適切だとして訴えを起こしている。
5歳のレオ君は日頃からワンピースを好んで着用し、バービー人形や社会で「女の子らしい色」とされるピンク色を好んでいる。母親のダニエル・スーパーさんと父親のマイケル・デイビスさんは、わが子を性区別のない「ジェンダーエクスパンシブ」として育ててきたが、昨年から通っているブルックリン区パークスロープの公立(PS)第107校は、レオ君に対する偏見に満ちているという。
スーパーさんは担任やクラスメートらがレオくんのジェンダーアイデンティを理解できるよう、入学前にジェンダーに関する本をいくつか紹介したが、それらが学校で読まれることはなかった。また、「He」と呼ぶか「She」と呼ぶか困惑するクラスメートやレオ君が男子トイレを使用することに疑問を持つクラスメートも多く、レオ君は次第に学校に行くのを嫌がるようになった。
「わが子が冗談で口にしたことで虐待を疑われた」とスーパーさんは話しており、「学校関係者は私たち家族に対して疑惑の目を向けている」と主張している。