【8月31日付DNAインフォ】ニューヨーク州議会のマーク・ジョナジ下院議員(民主)らはこのほど、ホームレスシェルターがブロンクス区に集中していることを不公平であるとして、同区の高位裁判所に提訴した。
同区では、ホームレス1人当たりのシェルターのベッド数が831台と市内で最も多く、その割合は1999年から14%上昇しているが、他の区では減少しているという。
市憲章のフェアシェア(公正な分配)規定では、ホームレスシェルターのベッド数と人口の割合を公平に保つよう定めているが、2003年以降これが守られず、同区には公正な分配の割合を著しく超える数のホームレスシェルターが集中している。人口に対してベッド数が多い地域にさらにベッドを増やす場合は、通常よりも厳格な基準が設けられているはずだが、これも守られていないという。
原告らは、「同区の住民や経済に重大な損害を与えている」と主張。原告らは裁判所に、フェアシェア規定を無視している市を規則違反と判断し、同区に新たなホームレスシェルターの増設を行わないとする強制命令を発行することを求めている。