コロンブス像存続へ コロンビア大教授が再設計案

 【1日付DNAインフォ】コロンビア大学の歴史学教授でニューヨーク市政監督官候補のデイビッド・アイゼンバッハ教授が8月31日、マンハッタン区西59丁目のコロンバスサークルに立つコロンブス像の存続を提案した。
 同教授は、同広場を「征服」「奴隷」「移民」を表す3つのエリアに分割するデザイン案を発表。同案には、イタリア系移民の象徴となったコロンブスの残忍な征服の歴史や奴隷の搾取について説明するパネルの設置も含まれている。コロンブス像はバージニア州シャーロッツビル市で8月に起きた死傷事件以降、撤去を求める声が上がっている。
 同教授は歴史家としての自身の経験を基にデザインを提案しており、「コロンブス像の撤去はイタリア系移民に対して無礼に当たる。私たちは、1892年に同像を建設した彼らに敬意を示さなければならない。また、過去からは多くのことを学ぶべきである」と話した。
 レティシア・ジェームス市政監督官もコロンブス像は米国の歴史を伝えるものだとして存続に賛成しており、「市内にある記念碑の存続について考える際、歴史の実像と奴隷にされた人たちを含む全ての米国人を考慮した上で再度、設計を考えるべきだ」との声明を発表している。

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