【4日付CNN】ニューヨーク・デイリー・ニュースは4日、トロンクへの売却を発表した。
トロンクは、イリノイ州の有力紙シカゴトリビューンを発祥とするメディア会社。ニュージャージー州ジャージーシティにあるニューヨーク・デイリー・ニュースの印刷拠点を手に入れる代わりに同社が抱える負債を肩代わりすることで合意したとされる。同社はここ数年、デジタル媒体の台頭で新聞の発行部数が減少し、売り上げが低迷していた。買収されても現社主のモート・ザッカーマンさんは印刷所のオーナーとして残留する。
トロンクはシカゴトリビューンをはじめ、ロサンゼルスタイムズやハートフォードクーラントなどの日刊紙10紙を擁しており、今回の買収も新聞業界の生き残り戦略の一環とみられている。過去にはシカゴ・サン・タイムズ紙を買収しようとして失敗に終わったこともある。8月にはロサンゼルスタイムズの新編集長が発表され、ニューヨーク・デイリー・ニュースのアーサー・ブラウニー編集長も今年末まで継続することが決定している。トロンクのCEO、ジャスティン・ディアボーンさんは「多様な読者のニーズに合った情報を提供していく」と抱負を述べている。