収監後、少年を不起訴に 保釈金払えず1年

 ブロンクス区の高位裁判所は6日、2015年に起きた銃撃事件の犯人とされていたペドロ・ヘルナンデスさん(17)の起訴を、証拠不十分として取り下げた。
 ヘルナンデスさんは25万ドル(約2700万円)の保釈金が払えず、約1年間ライカーズ島刑務所に収監されていた。事件当時、未成年にとって高額な保釈金が注目され、司法制度を見直すきっかけとなった。
 ヘルナンデスさんは裁判で一貫して無罪を主張し、司法取引を拒んでいた。ヘルナンデスさんは捜査官が証拠を捏造し、無実の罪を着せられたとしてニューヨーク市を訴えていた。