【5日付ゴッサミスト】「伝説のレコーディングスタジオ」として知られるマンハッタン区ヘルズキッチンの旧パワーステーション(1996年アバタースタジオに改称)が、バークリー音楽大学のニューヨーク校として生まれ変わることになった。同大学が5日発表した。
8月28日、40年の歴史に幕を閉じたスタジオの跡地にできるのは、「バークリーNYC」。フルオーケストラの録音が可能な設備を完備する他、アーティストによる講演会やパフォーマンスなども開催する予定だ。また、ニューヨーク市の公立学校の生徒向けのレッスンや、同大学とボストン音楽院の学生が受講できる講義やインターンシッププログラムも提供する。
ニューヨーク校のオープン計画は、同大学の理事ピート・ミュラーさんが主導し、市メディアエンターテインメント局などの協力を得て実現した。ビル・デブラシオ市長は、「歴史あるスタジオが生まれ変わり、豊かな文化を発信する都市ニューヨークがさらに成長していくだろう」と話した。
チエコ・イマムラさんと夫のカークさんが経営していた同スタジオでは、ボブ・ディランやデビッド・ボウイ、ブルース・スプリングスティーンなどの著名ミュージシャンが録音をした。