【10日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】ニューヨーク州で、一定の条件を満たした場合、10年以上前の犯罪記録が封印されるという州法が10月7日から施行される。同法によると、10年以上前に有罪判決を受けた者で、犯した重犯罪が1件以下および犯罪件数の合計が2件以下の者は、犯罪記録永久封印の申請を行うことができる。性犯罪者および暴力行為とみなされる重犯罪者は同法の対象とならない。
各地区検事局は、封印申請から45日間以内に、同申請に対し、異議申し立てを行うか否かを裁判所に通知しなければならない。封印についての最終的な決定は、裁判所の判事が、申請人の性格を考慮したり申請人に対する聴聞会を開いたりした上で下す。マンハッタンおよびブルックリン区の検事局は、進歩的な同法を支持している。
雇用主が、新しい従業員を雇う際に犯罪歴を理由に不採用とすることは禁止されているが、このような不法行為は日常的に行われているという。非営利団体リーガル・エイド・ソサエティー雇用法課のメリッサ・エイダーさんは、「ニューヨーカーが職を探す上で、公平な機会を持てる最も良い方法は、犯罪歴を雇用主に知られないことだ」と述べた。