【18日付ニューヨークタイムズ】落としたカップを拾うことを拒否した男性に暴行を加えたNYPDの巡査が18日、ブルックリン区のニューヨーク州高位裁判所に、暴行罪で起訴された。
同区コニーアイランドの第60分署に勤務するオキーフ・トンプソン被告(30)は7月8日、巡回中に食品雑貨店で友人とぶつかりプラスチック製のカップを落としたレイモンド・クレスポ(23)さんにカップを拾うように命じた。クレスポさんが拒否すると、同被告は店のドアにクレスポさんを叩きつけ、地面に倒れたクレスポさんを店の外まで引きずり出したという。事件の様子は、防犯カメラに収められていた。
クレスポさんは帰宅し睡眠を取ったが、顔面が腫れ頭痛がしたため、同区のコニーアイランド病院で治療を受けた。その後、最寄りの警察署に出向き、同被告に対する苦情を訴えた。苦情について知った同被告は勤務を終えた翌日午前2時30分ごろ、私服に着替えてクレスポさんを探しに行き、銃を見せ脅したが、居合わせた第3者がクレスポさんを守った。
懲戒処分として無給の停職を命じられた同被告は、有罪が確定した場合、最高で4年の実刑判決を受けることになる。