発音が難しい料理注文せず ニューヨーカー、フランス料理で顕著

 【18日付ニューヨークポスト】ニューヨーカーは、レストランで発音が難しい料理を注文しない傾向にあるとの新しい調査結果がこのほど発表された。間違った発音をして、恥ずかしい思いをしたくないからだという。
 この調査は、ニューヨーク市内のレストラン従業員100人以上を対象に、言語学習アプリを手掛けるバブル社が実施。それによると、従業員の41%が「発音できないために客がその料理を注文しないことがある」と答えた。この傾向はフランス料理で最も顕著に表れ、フランス料理店の従業員の44%は、「パイ生地にクリームをはさんだケーキ『ミルフィーユ』や赤ワインの種類『ボージョレー』など発音の難しいメニューの注文が避けられている」と答えた。
 次はイタリア料理店の22%。海産物をふんだんに使ったトマト味のシチュー「チョッピーノ」などが嫌われるという。
 バブル社の米国責任者、ジュリー・ハンセンさんは「言葉の壁は旅行の楽しみを損なうだけでなく、ニューヨークで食べたり飲んだりする楽しみも減らしているとの実態が明らかになった」と話している。同社は、料理の写真を送信すると、正しい発音の音声データを受け取れるアプリを開発している。

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