【25日付NBCニューヨーク】ニューヨーク市警察(NYPD)諜報課の元刑事3人が25日、人種を理由に昇進を妨げられたとして、マンハッタン区の連邦地方裁判所に提訴した。
訴訟によると、2001年から同課に勤務していたセオドラ・コールマンさん、ジョン・マッカラムさん、ローランド・スティーブンスさんは、捜査活動の実績や上司からの推薦、高い勤務評価を得ていたにもかかわらず、昇進候補から外され、原告らより経験が浅く勤務評価も劣る白人の刑事が昇進していたという。
同課は、大部分が白人で占められ、年収が約3万ドル(約340万円)増える上級職の多くが白人であるため、原告らは昇進が妨げられたのは「アフリカ系だから」と主張している。
原告らはまた、NYPD全体に占めるアフリカ系の割合と、同課に占めるアフリカ系の割合に格差があると訴えている。提訴の時点で、NYPDの人種分布は、白人が44%、ヒスパニック系が21%、アフリカ系が10%、アジア系が7%となっているが、同課に配属されたアフリカ系の割合はわずか6%だった。
原告らは11年、雇用機会均等委員会に提訴。同委員会は16年、アフリカ系の刑事が平等な待遇を受けていないとの判断を下していた。