街頭のごみ箱は1000ドル 議員が「無駄遣い」と非難

 【24日ニューヨークポスト】ニューヨーク市の街頭に設置するごみ箱の値段は1つ約1000ドル。ウェブサイトで購入できる類似商品より15%も高いとして、マンハッタン区アッパーイーストサイド選出のベン・カロス市議会議員(民主)が「無駄遣い」だと指摘している。
 ピーターセン工業が製造する緑色の鉄製ごみ箱284個を、市は2014年から街頭に設置している。使いやすいと好評で、同議員は市に増設を要請したが、最近の値段を尋ねたところ969ドル(約11万円)だと言われた。同じごみ箱の当初の値段は545ドル(約6万1000円)で、ほぼ同じようなタイプのごみ箱がインターネット上では849ドル(約9万6000円)で売られている。
 同議員は「市の調達方法には問題がある」とし、市総務局に抗議したが、当初の契約がいまだ有効で、市はピーターセンから購入しなければならないとの回答だった。同議員は、「市は公開市場での購入を可能にするべきだ」と主張。総務局は、市は「公正な競争入札を行い、最も安価な業者から購入する」と反論、議論は平行線をたどっている。同議員は、材料である鉄の値上がりが価格を押し上げたとの説明を受けたという。

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