捕獲したネコを公園に遺棄 害獣駆除業者に批判の声

 【27日付DNAインフォ】害獣駆除業者が今月、ブルックリン区サンセットパークの複合商業施設、インダストリーシティで捕獲した野良ネコを公園に遺棄したことが動物虐待に当たるとして、非難されている。
 倉庫からオフィスや小売店などに変わった同施設から害獣駆除の依頼を受けた同区ブラウンズビルの害獣駆除業者スクワッシュドエクスターミネイティングは、地下に大量のノミがまん延しているのを見つけた。同社は、ノミ退治のためには、辺りにすみ着いている十数匹の野良ネコを駆除する必要があるとして、過去数週間にわたり、施設内に餌を仕掛けた捕獲用のおりを設置し、捕獲した十数匹の野良ネコを同区内のレイフ・エリクソン・パークとマリーンパークに遺棄した。また施設内で捕獲したオポッサムに餌や水を与えず、2日間おりに閉じ込めていたことも分かっている。
 同社は、「ネコたちが適切に扱われることを重視し、丁重な駆除作業を行った」と主張しているが、ニューヨーク州農務・市場局が定めた動物虐待防止法の下では、シェルターや餌、水などがない場所に動物を放置することは、遺棄とみなされる。起訴された場合、1年の実刑または1000ドル(約11万円)以下の罰金が科される可能性がある。

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