【12日付DNAインフォ】ニューヨーク市独立予算委員会(IBO)が12日に発表した最新の調査報告から、2012年以降、地下鉄の遅延が大幅に増加していることが分かった。報告書によると、今月5月の地下鉄遅延回数は12年の月平均回数と比べ237%増の6万7450回だった。
同期間中における朝の地下鉄の遅延により、地下鉄利用者は年間およそ3万5000時間のプライベートな時間を失ったことになり、これは年間300万ドル(約3億4000万円)の経済損失に相当するという。
全ての地下鉄路線の中で定時運行率が最も低かったのは5、6番とA線で、24%の確率で遅延していた。一方、運行誤差が最も少なかったのはG線で、83%が遅延することなく運行していた。
同報告書は、ブルックリン区のエリック・アダムス区長が、今年5月に2日間の停電が起きたことにより複数の路線の運行に影響を与えたことを受け、地下鉄利用者がダイヤの乱れにより失った時間を概算し、地元経済が被った損失時間を貨幣価値に換算するようIBOに依頼し作成された。同区長はツイッターに、「粗悪な業務が地元経済に損害を与えた」と投稿している。