【11日付amニューヨーク】ニューヨーク市のタクシーリムジン委員会(TLC)は11日、優秀な運転手420人を表彰した。
表彰は毎年行われており、今年で4回目。フルタイムの運転手が対象で、けが人が出る事故を起こさず、交通規則とTLCが定めた規則にも違反していないことが条件。表彰に当たりTLCのミーラ・ジョッシ委員長は、「時間に追われることが多い市内でこれだけ安全運転を続けたのは称賛に値する」とたたえた。
タクシー運転手歴6年というウィリアム・アベブリースさん(33)もそのうちの1人。2015年から延べ1万9000回も乗客を乗せたが、1度も事故に遭わず、違反チケットを切られたことがない。「細心の注意を払っている。忍耐も必要だね」とアベブリースさん。「遅れそうになっても、安全を優先させる」と話している。
市内のタクシー運転手は約17万人。ビル・デブラシオ市長は交通事故死撲滅運動「ビジョン・ゼロ」を推進しているが、死者や重症のけが人を出した事故は今年1月から8月までに32件起きている。交通安全を推進する非営利団体FFSSの代表、ハンク・ミラーさんは「これで満足せず、市にはさらなる努力を要請したい」と話している。