【17日付CBSニューヨーク】ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は17日、自動運転機能を搭載した車両の試運転を、マンハッタン区のローワーマンハッタンで来年から実施すると発表した。
試運転で使用するのは、自動車メーカー大手のゼネラルモータース社(GM)とGMが昨年買収した自動運転システム開発会社、クルーズオートメーションが共同開発した電気自動車「シボレーボルト」の自動運転機能搭載車。同車種は、危険走行する車や路上に設置された工事用の柵などの障害物を巧みによけながら運転できるよう設計されている。試運転は、同地域の5平方マイル(約13平方キロメートル)の範囲で行う。
クオモ知事は、「自動運転車は命を救い時間を節約できる可能性がある。この素晴らしい新技術について2社と協力できたことを光栄に思う」と実施に期待を寄せた。
一方、試運転についてニューヨークのビル・デブラシオ市長は、「事前に知らされていない」と困惑。ラジオ局WCBS880によると、市長室の報道官は、「市はほとんど何も知らされておらず、全く相談も受けていない。(試運転の)安全性に対して非常に懸念している」と不快感を示したという。