老夫婦強盗で使用人を逮捕 当局は首謀者とみて捜査

 今月11日、ブルックリン区ベッドフォードスタイブサントに住む老夫婦宅に4人組が押し入った強盗事件(12日本紙既報)で23日、NYPDは2人目の容疑者として使用人の女を逮捕した。
 逮捕されたのはスゼッテ・トラウトマン被告(45)。ウォルディマン・トンプソンさん=当時(91)=と妻のエスリンさん(100)が住むタウンハウスに他の容疑者らと押し入り、夫婦の手足をコードで縛り室内を物色、現金5000ドル(約57万円)が入った金庫を奪った。ウォルディマンさんは心臓発作を起こし、現場で死亡した。
 被告は約2年前から夫婦の使用人として働き、家事や雑用などを任されていた。被告は事件当日、幼い子どもを乗せたまま車で共犯者らを夫婦の自宅まで送り、逃げ道を確保したとされる。また、金庫のありかも事前に教えていたものとみられる。
 ブルックリン区の刑事裁判所は被告を拘留、第2級殺人、暴行、窃盗の罪で起訴した。捜査当局は被告を事件の首謀者とみて捜査を進めている。20日には被告の甥、ドウェイン・ブラックウッド被告(27)も同罪で起訴されている。
 エスリンさんの親族は、「トラウトマン被告に会って話もしたことがあるが、犯罪を犯すような人物には見えなかった」と話している。

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