【24日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】ニューヨーク市保健精神衛生局(DOH)は24日、クイーンズ区フラッシングで、過去2週間に12人以上のレジオネラ菌感染者が確認されたと発表した。24日時点で死者は出ていない。
感染者のほとんどが重篤な基礎疾患を有する患者で、年齢層は30代前半から80代後半。7人は治療を受け既に退院しているが、5人は24日時点で入院中。またDOHは、新たに感染の疑いがある2人の検査も実施しており、感染が見つかった地域にある全ての冷却塔から水のサンプルを採取し検査を進めている。
人から人への接触による感染はなく、主に同菌が含まれた水や水蒸気が体内に入ることにより感染し発症するレジオネラ症は、高熱や呼吸器疾患を引き起こし、免疫力低下が伴う場合は死に至ることもある。
市では2015年、ブロンクス区で過去最大規模の同菌のまん延が起こり、12人が死亡した。ビル・デブラシオ市長は当時、同地域にある全ての冷却塔を検査することを怠ったとして非難を浴びたため、市内にある全ての冷却塔を検査し、陽性反応が出た場合は清浄を義務付けると約束していた。