【7日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】ニューヨーク州都市交通局(MTA)の職員が4日午後9時ごろ、ブルックリン区にある地下鉄G線の終点、チャーチアベニュー駅で停車中の車両の中で寝ていた男性を引きずった上、足で蹴っていたことが分かった。現場に居合わせた同区コニーアイランド在住のクロード・ハリスさん(38)が事件の様子を撮影し7日、ソーシャルメディアに投稿したことで明らかになった。
男性についてハリスさんは、「酔っぱらいか、ホームレスかは分からない。ただ寝ていただけで、迷惑をかけていたわけではない。それなのにMTAの職員は男性を座席から床に引きずり降ろし、車内を引きずっていた」と話している。ハリスさんが撮影した映像には、MTAの職員が「起きろ。こんなくだらないことに構っている暇はないんだ」とののしりながら男性を蹴る様子と、車両のドア付近にいた別の職員から「こっちだ」と声を掛けられた男性が起き上がり、よろけながらドアまで歩いて行く様子が記録されていた。
MTAの広報は、「職員の行動は明らかに問題」として、現在詳細を調査しており、その間、男性を蹴った職員を懲戒処分として停職にしていると釈明している。