妻がほうきで強盗撃退 犯人と戦う夫を援護

 【7日付ニューヨークポスト】ブロンクス区のアパートで2日午後11時30分ごろ、夫婦が強盗に遭遇し、ナイフを振り回す強盗と戦う夫を、妻がほうきを使って撃退した。この夫婦は、シンチャン・ホーさん(52)と妻のネンメイ・チェンさん(49)。2人は同区モリスパークにある中華レストランで仕事を終え、東175丁目のアパートに帰ってきたところ、玄関ロビーで強盗に出くわした。
 野球帽をかぶり黒いマスクをした強盗は、ナイフを取り出すと、2人をロビーに続く廊下の奥に追いやった。強盗がチェンさんの持つバッグを奪うと、ホーさんが反撃に出て、強盗に飛びかかりロビーの入り口に押しやった。ナイフを使って切りつける強盗に応戦するホーさんを目の当たりにしたチェンさんは、ホーさんの危険を察知、その場にあったほうきで、強盗の頭や肩を何度も殴った。強盗は、現金1200ドル(約13万6000円)とアイフォーンの入ったバッグを持って逃走した。
 事情を知った隣に住むワンダ・サンチェスさん(31)は、「チェンさんは小柄なのにとても勇敢だ」と称賛。ホーさんは近くの病院で手当を受け、翌日には夫婦そろって仕事に復帰したという。
 警察は犯人の行方を追っている。

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