【14日付メトロニューヨーク】ニューヨーク大学(NYU)は今週、ベンチャー企業の立ち上げを検討する退役軍人(ベテラン)を支援するための、新しいラボを開設すると発表した。
「ベテラン・フューチャー・ハブ」と名付けられたこのテクノロジーラボは、ブルックリン区にあるNYUのタンドン・スクール・オブ・エンジニアリング(TSOE)に設置される。プログラミング用の施設を完備し、メンターシップ制度も導入。機械工学を学んだことがない人でもTSOEで大学院レベルの講義を受けることができるプログラムを提供する他、奨学金制度も設ける。講義内容は商品開発やセールスから会計、法律まで多岐にわたる。
TSOEのカテパリ・R・スリーニバサン学部長は、「高度な専門知識を身に付け、経験も豊富な退役軍人の多くには企業家精神が根付いている」と期待を寄せている。ニューヨークのキャシー・ホチュル副州知事も、「国のために戦ってくれた軍人らが、除隊後も社会で活躍していくために必要なスキルや技術を学ぶための支援を積極的に行っていくべきだ」とその必要性を強調した。
NYUは2009年にベンチャー企業支援プロジェクトを立ち上げ、今回のラボもその取り組みの一環。