【20日付ニューヨークポスト】捜査当局は20日、ブロンクス区を拠点とし、マンハッタン区金融街などに麻薬を配達していた麻薬密売組織を一斉摘発したと発表した。
NYPDによると、7日に摘発した麻薬密売組織には少なくとも16人が関わっており、フロリダ州からコカインやヘロイン、合成オピオイドのフェンタニルを仕入れ、ニューヨーク市内の路上で売りさばいたり、金融街まで配送したりしていたという。摘発時、フェンタニル12キロ、ヘロイン6キロ、コカイン3キロと、現金17万5000ドル(約1960万円)を押収した。
密売人の1人、ジョナス・アントニオ・タービ=モリナ容疑者(39)が現金3万ドルを抱えたままホテルの2階から飛び降り逃走を図ろうとしたが、捜査員により身柄を確保された。その他、フロリダ州出身のブラウリオ・ディアス容疑者(46)、ブロンクス区出身のビクター・ホセ・ゴンザレス容疑者(52)、同フェルネリス・ベルトレ=エスピノサ容疑者(51)など組織の中心的人物が逮捕された。
ジェームズ・オニールNYPD本部長は、「米麻薬取締局やニューヨーク州警察の協力のおかげで、州をまたいだ麻薬密売を取り締まることができた」と話した。