キャロルパークでネズミ苦情急増 NY市内で最多数

 ブルックリン区キャロルガーデンズのキャロルパークで、ネズミの苦情が急増している。
 同公園には今年、約50件の目撃情報を含む少なくとも311件(27日時点)のネズミに関する苦情が寄せられており、ニューヨーク市内のどの公園やプレイグラウンドよりも多い。今月だけでも、1ブロック四方の小規模な同公園に、同区で最も広いプロスペクトパークの2倍に及ぶ苦情が寄せられているというから、事態は深刻だ。
 周囲は住宅街のため衛生面の心配もあり、子どもを同公園で遊ばせる親たちは不安を募らせている。ある母親は「気持ちが悪い。でもここはニューヨーク。仕方ないかもしれない」と地元メディアの取材に話した。
 市のネズミ問題が深刻さを増す中、ビル・デブラシオ市長は9月から問題が深刻なマンハッタン区アッパーウエストサイドのネズミ撲滅計画に75万ドル(約8400万円)を投じるなど、いくつかの対策を実施している。また、市保健精神衛生局は今年初め、ネズミの繁殖力を奪う薬品「コントラペスト」を使用する試験的駆除を実施している。
 市公園局は、「現在『非常に効果的な対策』を進行中で、同公園でも成果がみられつつある」としている。

Jim.henderson

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