社会保障費22万ドル着服 NY市の職員と妻を逮捕

 【28日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】ニューヨーク市人事課の職員とその妻が28日、社会保障費など約22万5000ドル(約2530万円)を着服していたとして逮捕された。
 逮捕されたブロンクス区在住のオマール・ジャータ被告(42)は、2010年から市の職員として同課に勤務していたが、その間に偽の銀行口座を開設し、低所得者のための食料費補助制度、「フードスタンプ」を乱用し、約14万3000ドル(約1600万円)を着服していたことが発覚。同被告の妻ナイマ被告(37)もまた、生活保護を受けるために実際の所得を下回る額を記した申請書を提出し、約8万2000ドル(約920万円)を不正受給していたことも明らかになった。
 ニューヨーク州のキャサリン・リーハイ・スコット監察官は今回の事件について、「公務員という立場にある人間がその立場を悪用し、生活保護を本当に必要とする低所得者のためのモノやサービスを着服していたとは信じがたい。非常に残念」と憤りをあらわにした。
 ジャータ被告は公的資金を横領した罪の他、郵便、通信詐欺などの容疑で、また妻も公的資金を不正受給していた罪で逮捕されたが、同被告は10万ドル(約1120万円)の保釈金を支払い釈放された。

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