【28日付amニューヨーク】ニューヨーク州のエリック・シュナイダーマン司法長官は28日、 ブルックリン・ホスピタル・センターが性的暴行を受けた女性数十人にDNA採取などの検査費を徴収していたと発表、同センターは被害者に返金することなどに合意した。
ニューヨーク州では、性的暴行に関する検査費を被害者から徴収することは違法とされており、被害者の保険会社または州が支払うことになっている。同センターでは、2015年1月から17年2月までに86件の検査を行い、そのうち85件について被害者に検査費を請求し、中には何百ドルも請求された人もいた。多くの被害者は保険会社への請求を望まないにもかかわらず、同センターは無断で保険会社に請求することもあった。
同センターは被害者に検査料を返金し、1万5000ドル(約170万円)の罰金を支払う他、今後は、保険会社と州のどちらが検査費を支払うのか選択肢を与える文書を必ず被害者に送付することを約束した。
同司法長官は、「こうした違法な請求がどれだけ横行しているかは不明」とし、「検査費を請求されるようでは、被害者が名乗り出るのを思いとどまる恐れがある」と非難した。