級友刺した男子高生を仮釈放 ゲイコミュニティーが支援

 【11月29日付ニューヨークポスト】今年9月にブロンクス区の公立学校で男子生徒2人を刺した18歳の男子高校生が11月29日、25万ドル(約280万円)の保釈金を支払い仮釈放された。保釈金は全額寄付で賄われた。
 事件では15歳のマシュー・マックリーさんが死亡、16歳のアリアーネ・ラボイさんは一命を取りとめたものの、一時危篤状態となる重傷を負った。アベル・セデーノ被告は殺人容疑で逮捕、起訴されたが、同被告は長年にわたり自身の性的指向を理由にいじめを受けていたと告白、事件もいじめが動機だったと供述し、無実を訴えていた。
 寄付はゲイコミュニティーからが大部分で、同被告は「僕を支援してくれた人たちに感謝している。ゲイであることを誇りに思う」とコメントした。1000ドルを寄付したルーベン・ディアス同区長は、「私は1人の市民を助けようとしただけ。性的指向や人種は関係ない」と話している。
 一方で、マックリーさんの家族は「息子が冷たい墓場で眠るというのに、被告は家族の元に戻れるのか」と怒りをあらわにした。