ブルックリンの子どもに無料検査 鉛検査データ改ざん問題受け

 【6日付amニューヨーク】ニューヨーク市住宅局(NYCHA)による鉛含有塗料検査のデータ改ざん問題を受け、ニューヨーク州議会のジェシー・ハミルトン上院議員(民主)は6日、ブルックリン区在住の子どもたちを対象に血中鉛濃度を調べる無料血液検査を開始すると発表した。
 鉛中毒は脳の発達や神経系に影響を及ぼすが、発症しない場合もあるため、有効とされる診断は血液検査だけとされる。無料検査は1月末までの間、同区レファーツアベニュー555番地のカーミンヘルス・クラウンハイツ・アージェントケアで、平日午前8時から午後10時、土曜午後4時から11時、日曜午前9時から午後10時までの間に実施する。
 同議員は、6歳未満の子ども全員、特に1978年以前に建築された家屋またはアパートに住む子どもたちに検査を受けるよう勧めている。
 市捜査局(DOI)が11月に発表した報告書によると、NYCHAは2013年から約5万5000棟のアパートで検査を怠っていたにもかかわらず、米住宅都市開発省(HUD)に虚偽の報告書を提出していた。