NFL、余命わずかの消防士を招待 念願のスーパーボウル

 【10日付NBCニューヨーク】脳腫瘍で闘病中の元消防士に10日、念願だった米プロフットボールリーグ(NFL)の決勝戦、スーパーボウルのチケットが贈られた。
 この元消防士は、ウエストチェスター郡在住のビル・ダガンさん(59)。41年間にわたり同郡タリータウンの消防署に勤務しているが、4週間ほど前に脳に悪性腫瘍が見つかり、末期症状で余命わずかと診断された。そこで、家族や友人はダガンさんの長年の夢である「スーパーボウル観戦」を実現させようと計画。スーパーボウルのチケットは1枚約3000ドル(約34万円)以上と高額で、入手困難なため、インターネットで資金集めを開始した。
 これを知ったNFLは、来年2月4日にミネソタ州ミネアポリスで行われるスーパーボウルのチケットをプレゼントすることを決定。コミッショナーのロジャー・グッデルさんが10日、タリータウンの消防署を訪問してチケット4枚を進呈し、ダガンさんを驚かせた。
 「地域の安全を守ったあなたにこそ、スーパーボウルを観戦してもらいたい」とのグッデルさんの言葉に、「喜びで言葉が出なかった」とダガンさん。12日から化学療法を始める予定で、「諦めない」と語った。

ダガンさん(左から2番目)。gofundmeより

ダガンさん(左から2番目)。gofundmeより

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