【18日付NY1】ニューヨーク市教育局(DOE)のカルメン・ファリーニャ局長は18日、成績不良の学校を閉校とする計画を発表した。
DOEは来年6月に14校を閉校とし、5校を同じ校舎内で運営する他の学校と合併する計画を進めている。市は問題を抱える学校に予算6億ドル(約680億円)を費やし3年かけて改善する取り組み「再生プログラム」を実施しているが、来年閉校となる学校のほとんどが同プログラムの対象校だという。対象校のうち、4分の1以下に当たる21校は再生に成功し、同プログラムから除外されるが、46校に対しては支援が続けられる。
来年閉校となる学校のうち、9月にマシュー・マックリーさん=当時(15)=が上級生に教室で刺殺される事件が起きたブロンクス区のアーバン・アッセンブリー・スクール・フォー・ワイルドライフ・コンサベーションなどの5校は同プログラムの対象校となっていなかった。
閉校により4500人の生徒と400人の教員が9月までに新しい学校を探すことになる。DOEは、学校探しを援助するカウンセリングを開始し、閉校となる学校に代わる複数の新たな学校の開校を検討している。