【4日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】ニューヨーク市で昨年、火災による死亡者数が大幅に増加していたことが、市消防局(FDNY)が4日発表した統計により明らかになった。2017年は、FDNYの歴史上、最も低い数字(48人)だった16年より52%増の73人が火災により命を落としたが、そのうちの約3分の1が3件の火災の犠牲者だった。
4月23日にクイーンズ区ジャマイカ208丁目で起きた火災では5人が死亡、12月18日にブルックリン区ミッドウッドで起きた、ユダヤ教の祝日に使う燭台を火元とする火災では母親と3人の子どもが死亡、同28日にブロンクス区プロスペクトアベニューで起きた火災では4人の子どもを含む12人が死亡した。同火災の出火原因はガスコンロでの子どもの火遊びだったが、母親が子どもを連れて外へ逃げる際、ドアを閉め忘れたことで被害が拡大した。
火災による死亡者数が増加した一方で、大規模火災の件数は16年の2313件より8%減少し、2123件だった。
ダニエル・ニグロFDNY局長は声明文の中で、「2018年がニューヨーク市民にとってより安全な年となるよう、さらなる努力を続けることを約束する」と述べた。