記録的な大寒波で2人死亡 北極からの強い寒風の影響

 【6日付ニューヨークポスト】ニューヨーク市内で6日、記録的な大寒波により男性2人が死亡した。
 ブロンクス区ベイチェスターで同日午前5時30分ごろ、男性(51)が路上に倒れて動かないとの通報があった。男性はジェイコブ・メディカル・センターに搬送されたが死亡が確認された。警察の情報によると、この男性はホームレスの可能性が高いという。
 同日正午ごろにはクイーンズ区マスペスで駐車中のジープ内で男性が発見された。この車は2、3日駐車したままで、不審に思った住民が通報。警官が中にいた男性を発見した。男性は服を着ていたが、搬送先のエルムハースト病院で死亡が確認された。
 天気を予想する民間会社アキュウェザーのシニア気象学者、フランク・ストレイトさんによると、同日夜の気温は華氏8度(摂氏マイナス13度)で、体感温度は華氏マイナス15度(同マイナス26度)。わずか30分で凍傷になるほどの寒さだった。また郊外では気温の最低記録を更新していたという。
 この大寒波は、北極からカナダを通り流れ込んだ強い寒風によるもの。ストレイトさんは、11日から12日には寒さは和らぎ、華氏46度(同7度)まで上昇すると予想している。