【9日付ABC7】ブルックリン区の連邦検事局は9日、2012年から16年の間、ニューヨーク市議会、連邦緊急事態管理庁(FEMA)、住宅・都市開発省(HUD)などから数百万ドルをだまし取っていたとして同区選出のニューヨーク州下院議員パメラ・ハリス被告(57)を起訴した。
同被告は、非営利団体の事務局長を務めていた当時、団体が使用する部屋を借りる名目で市議会から2万3000ドル(約256万円)の資金提供を受けたが、これを自分の当座預金口座に移し、個人的な支払いに充てていた。州下院議員の職に就いてからも同様の手口を続けていた。また、ハリケーン・サンディ後の数年間、自宅が被害に遭ったためスタテン島に部屋を借りたと嘘をつき、偽の賃貸借契約書や領収書に家主の署名を偽造し、FEMAから2万4800ドル(約276万円)を受け取っていた。捜査の対象となっていることを知ると、連邦捜査局(FBI)の捜査官に嘘をつくよう証人に指示していた。
同被告は同日、有線通信不正行為、虚偽証言、詐欺破産など11訴因で起訴されたが無罪を主張し、15万ドル(約1670万円)の保釈金を支払い釈放された。有罪の場合、50年以上の実刑判決を受ける可能性がある。