マーチン・ルーサー・キング・ジュニア・デーの15日、全米各地で人権などに関する集会が開かれる中、今年はトランプ大統領の人種差別発言を批判するデモが目立った。
ニューヨーク市内では、タイムズスクエアに約200人が集結。群衆は、英語やスペイン語のプラカードを掲げ、最近トランプ氏が中米やアフリカ諸国を下品な言葉で表現したことを強く批判、国旗を掲げるなどして自国の名誉を主張した。参加したハイチ出身のマザーウー・ユージーン市議会議員(民主)は、「われわれには大統領が思う以上の価値がある」と声を上げた。
ビル・デブラシオ市長は ブルックリン区とマンハッタン区で行われた記念イベントに出席し、タイムズスクエアにも駆け付けた。壇上で「ハイチ出身の皆さんありがとう。あなた方の市や国への貢献に感謝します。アフリカ系でより良い市づくりに力を貸してくれている皆さんにも、エルサルバドルの難民で、コミュニティーを活気づけてくれている皆さんにも感謝します。これが、きょう言うべきことではないか」と述べ、トランプ氏に対立する姿勢を崩さなかった。
1月の第3月曜は黒人公民権運動の父、故マーチン・ルーサー・キング牧師の誕生日で、故人の功績をたたえる祝日。