アートに映すニューヨーカーの声 ニューヨークマガジン創刊50周年記念

 【22日付ニューヨークマガジン】今年で創刊から50周年を迎えるニューヨークマガジンが22日、アーティスト50人の作品からなるパブリック・アート・プロジェクトを開始した。
 同プロジェクトに選ばれた作品はニューヨーク市内のビルや掲示板などで目にすることができる。街を行く人々が楽しめるよう、目立つ場所に展示され、数週間後にはスモーガスバーグやハイラインなど、観光客も訪れる人気スポットにも登場することが決まっている。
 同プロジェクトには多彩なアーティストの作品が選ばれ、オノ・ヨーコやバーバラ・クルーガーなども名を連ねる。ハンク・ウィリス・トーマスは、ここ数年大きな社会運動となっている「ブラック・ライブズ・マター」(黒人の命も大切だ)に着想を得た、米国の人種差別問題の深刻さを指摘する作品を提供。昨秋には雑誌の表紙にもなった、ポップアート運動で著名な美術家、アレックス・カッツが地下鉄の中で描いたスケッチも選ばれている。それぞれの作品から、ニューヨーカーの声が聞こえてくる。
 展示場所は徐々に拡大、随時ツイッターで発表する。ツイッターで発表される場所では、作品を掲載したブックレットが10冊限定で配られる。

アレックス・カッツの作品。www.nymag.comより

アレックス・カッツの作品。www.nymag.comより