洗車店経営者らが賃金詐欺 150人の従業員から54万ドル

 【25日付CBSニューヨーク】ニューヨーク州のエリック・シュナイダーマン司法長官は25日、ブルックリン区イーストフラットブッシュの洗車店経営者およびマネージャー2人を、賃金詐欺の疑いで起訴した。
 トロピカル・ブリーズ・カーウォッシュの経営者ベンノ・グミュアー被告とマネージャーのフィリップおよびグレゴリー・グミュアー被告は、2012年1月ごろから6年間にわたり、最低賃金で働く150人以上の従業員に支払うべき50万ドル(約5440万円)以上の賃金および3万ドル(約330万円)相当の給付金を支払わなかったとされる。訴えによると、残業代や開店までの待ち時間の時間給も支払わず、10時間を超えて勤務した際に支払うべき最低賃金の額も守っていなかった。店の都合で従業員に早退を命じた際も、最低4時間分の賃金を支払わず、タイムカードに記録される労働時間を故意に減らした疑いもある。
 従業員は病欠が認められず、着用を義務付けられた制服を購入するために建て替えた代金も払い戻されていないという。
 同司法長官は、未払い賃金および給付金54万2684ドルと罰金47万5000ドル以上の合計160万ドル(約1億7400万円)の支払いを同店に求めている。

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