【28日付BBCニュース】ニューヨーク州のエリック・シュナイダーマン司法長官はこのほど、ソーシャルメディアのユーザーに偽のフォロワーを販売していた企業に対して捜査を進めていると発表した。
「デブミ」(Devumi)はこれまでに、企業や起業家、政治評論家、俳優、ミュージシャンなどの著名人やユーチューバーなど、短文投稿サイト「ツイッター」などで、影響力を高めるためにフォロワーを増やしたいユーザー20万人以上に、機械による自動発言システム「ボット」を使った偽のフォロワーを販売。露出度を高め、世論や購買行動に影響を与える手助けをした疑いをもたれている。
同社のウェブサイトでは、最低12ドル(約1300円)からの料金で、最高25万人の偽のフォロワーを販売すると宣伝している。投稿に対する偽の「いいね」やリツイートも購入することができる。リンクトインやユーチューブなどのフォロワーも販売している。
同社でフォロワーを購入した際の、ボットからのリツイートの中には、実在の人物の写真や個人情報を盗んで作成されたものもあるというが、同社はこれを否定している。
同社の登録所在地はニューヨーク市だが、実際のオフィスはフロリダ州にあるものとみられる。