【1日付メトロニューヨーク】テロ対策のために特殊な訓練を受けた爆発探知犬13匹とそのパートナーとなるテロ対策部隊の警官が1月28日、現場デビューを果たした。
グランドセントラル駅でのセレモニーに出席した13匹と警官は、正式にニューヨーク州都市交通局(MTA)警察のK-9部隊として迎えられ、警察バッジが贈られた。彼らは同州内にある育成施設で12週間にわたりさまざまな事態に備えた訓練を受け、今後はロングアイランド鉄道やメトロノース鉄道など、MTAが管轄する施設や駅構内、電車内を巡回する。昨秋にはタイムズスクエアの地下鉄駅で自爆テロ事件が発生したこともあり、同駅とペンステーションでは警備を強化。爆弾探知班も配備されている。
MTA警察のオーウェン・モナハン長官は「米同時多発テロ以降、われわれは常にテロの危険にさらされている。市民の安全を守るという重要な任務を担う同部隊は、24時間体制で警備に当たる」と話す。昨年だけでも2万5000件以上の通報に応じ、持ち主不明の荷物約4000個を処理したという。
13匹には殉職した警官の名前が付けられ、今後は50匹体制となった爆弾探知班の一員として活動する。