DVの末、元交際相手女性を射殺 接近禁止命令守らずストーキング

 【6日付NBCニューヨーク】元交際相手から家庭内暴力(DV)を受けていた女性が6日朝、ニュージャージー州ニューアーク市で射殺される事件が起きた。
 死亡したティファニー・ウィルソンさん(28)は、以前から元交際相手のカリーム・ドーソン容疑者(31)の暴力に苦しんでいたという。ウィルソンさんを守るために接近禁止命令が出されていたが、同容疑者は、毎日2人の子どもの送り迎えをするウィルソンさんの後をつけるなどストーカー行為を続けていた。
 同容疑者は昨年12月にも4歳の娘を連れ去った後、ウィルソンさんが息子を幼稚園に送り届けたところを襲い、暴行を加える事件を起こしている。幼稚園の教諭らは接近禁止命令が出されていることを知っていたため、同容疑者が敷地内に侵入することを拒否し、息子は無事だった。娘も警察に保護され無事だったが、ウィルソンさんは大けがを負った。ウィルソンさんは3週間前にDV被害者を保護するシェルターから自宅に戻ったばかりだった。知人らは、ウィルソンさんは「常に同容疑者の影に怯えていたようだ」「子ども思いの良い母親だった」と話した。
 同容疑者は警察に追われた末、銃で自殺を試みたが命に別状はなく、殺人の疑いで逮捕された。

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