市バス、75%がサービス劣悪 速度と信頼性を評価

 【8日付amニューヨーク】ニューヨーク市内を走るバス路線の75%の運行状況が「劣悪」であることが、市民団体「バス・ターンアラウンド・コーリション」が8日発表した調査報告書から分かった。
 調査では市バス246路線に対する平均速度と信頼性を分析、それぞれ4段階で評価し、最低評価に満たないものを「落第」とした。各評価からさらに総合評価も算出。総合で最高評価を受けたのは2路線にとどまり、最低評価と「落第」を合わせると全路線の75%に上った。
 最も走行速度が遅いのはマンハッタン区42丁目を走るM42で、平均時速は3.5マイル(約5.6キロメートル)。人間の平均歩行時速3.1マイル(約5キロメートル)とほとんど同じだ。次に遅いのはヨークビルとミッドタウンウエストを結ぶM31で、平均時速3.7マイル(約6キロメートル)だった。信頼性は時間通りにバスが来るかを基に評価。前後のバスの到着が重なることを「バンチング」指標としてカウントした。2017年10月における「バンチング」の割合は11.8%で、16年の9.4%から悪化していた。
 改善策として同団体はバス専用レーンの増設、バス優先の交通規則の整備、乗車券のICカード化などを提案している。市バスの利用客は1日200万人以上。

Mtattrain

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