【12日付ニューヨークポスト】ニューヨーク州保健局は12日、ニューヨーク市住宅局(NYCHA)が運営する公共住宅での鉛塗料、カビ、暖房問題の捜査を担当することに同意した。
同日開かれた議会予算公聴会に出席した州議会のジェームス・サンダース上院議員(民主)は、同議員の選挙区であるクイーンズ区ロッカウェーやその他の同区南東部の海岸沿いにあるNYCHAの公共住宅では、長年にわたりカビが問題となっていると訴えた。州保健局のハワード・ザッカー局長は同議員の要請を受け、同局がNYCHAの公共住宅の捜査を行うことに同意。同局長は、「この問題については医師としてまた保護者として非常に懸念している。公共住宅の状況は、とりわけ子どもの健康や福祉において重要」と共感を示した。
NYCHAは先ごろ、一部の住宅で鉛塗料の除去が行われていなかったこと、住人への鉛塗料の危険性告知を怠っていたことを公表したが、アンドリュー・クオモ州知事は先月、公共住宅での取り締まりを強化すると市に警告していた。州機関による市機関の捜査は、かねてから不仲が取り沙汰されている同知事とビル・デブラシオ市長間の緊張関係を一層高めると予想される。