公立校のセキュリティーを強化 フロリダの高校銃乱射事件を受け

 【23日付ABC7】フロリダ州の高校で起きた銃乱射事件を受け、ニューヨークのビル・デブラシオ市長は22日、市内の公立校でのセキュリティーを強化すると発表した。学校内の安全を強化するための対策として同市長が挙げたのは、金属探知機の増設とロックダウン訓練の実施。
 市内で金属探知機が設置されている公立校は全体のわずか5%にとどまっており、多くの学校ではポータブル探知機を使って抜き打ち検査を行っている。金属探知機による検査は中学校と高校でのみ行われており、小学校が併設されている場合はこれを通らずに校内に入れる小学生向けの入り口が別に設けられている。今後、より多くの学校に金属探知機を設置する。また、現在年に4回行われている、緊急時に全てのドアや窓に施錠し身を隠すロックダウン訓練の数も増やす。
 同市長は「地域一体となって子どもたちの安全を守る」と話すが、「全米で乱射事件が頻発する中、これらの対策だけでは不十分だ」との声もある。21日にはブロンクス区の学校に通う生徒がトークアプリ上で「いじめに苦しんでいる。仕返しをするために銃を学校に持ち込む」とのメッセージを送信、捜査当局が生徒の身柄を拘束する事件もあった。