18世紀風のドレス着用で入館拒否 MET美術館、アートと判断

 【26日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】24日、18世紀風のドレスを着用してメトロポリタン(MET)美術館に入ろうとした女性が入館を断られた。
 同日午後、18世紀風のフランス製ドレスを着用し同館を訪れた26歳のエリザ・ビンツさん。「アート作品を身に着けたまま入場することは禁止されている」と告げられセキュリティーを通過できなかった。18世紀ファッションの専門家として自らデザインを手掛け、プライベートツアーなどを行っているビンツさんは「今回もツアーガイドを務めるためにやって来た」と話す。18世紀当時の流行ファッションを忠実に再現するため、ドレスのデザインからヘアスタイルまで入念に準備。この日の披露までに時間を要しただけに、入館拒否には「腹が立った」と悔しがった。
 ビンツさんが率いるはずだったツアー団体がロビーを通り掛かったため、ビンツさんはその場でツアーの中止を説明し、同館を立ち去った。ビンツさんを招待した歴史家のアンドリュー・リアさんも「コスチュームを着用した人の入館を禁止するという方針は理解できるが、彼女はアートパフォーマンスをしに来たわけではなかった。今回の判断は行き過ぎなのでは」と擁護した。

6-2