【2月27日付ABCニュース】フロリダ州の高校で銃乱射事件が発生して以降、ニューヨーク市内の学校に届く脅迫の件数が急増している。
米連邦捜査局(FBI)ニューヨーク支部のビリー・スウィーニー副長官によると、先週だけでも市内の学校宛てに届いた脅迫は40件を超えたといい、これまでの平均5件に比べるとその異常さがうかがえる。
フロリダで起きた銃乱射事件のように、世間を震撼させるような大事件が発生した直後は偽の脅迫や通報が増える傾向にあるという。2016年、マンハッタン区チェルシーで起き29人の負傷者を出した爆発事件後も不審物の通報が増え、その数は約400件に上った。FBIとNYPDはこれらの捜査に追われた。
同副長官は、「少しでも不安を覚えたらすぐに通報するように」と呼び掛けている。また、「どのようなささいなことでも報告を受ければ、われわれは市民の安全が確認されるまで、隅々まで調べる」と強調。当局は通報を受ければ捜査を開始できるため、通報件数が増えてくれたほうがよいと説明した。
具体的な脅迫内容は明らかにされなかったが、NYPDは「子どもたちの身を守るためにも学校に届く脅迫は深刻に受け止める」としている。