狂犬病コヨーテ8人かむ もう1頭の目撃情報も

 【3日付CBSニューヨーク】ウェストチェスター郡ヨンカーズで8人をかみ、撃ち殺されたコヨーテが狂犬病に感染していたことが分かった。ヨンカーズ警察が3日、発表した。周辺には別のコヨーテの目撃情報があり、さらに人を襲う可能性がある。同警察は見かけたら近付かず、911番通報するよう呼び掛けている。
 同警察によると、2月28日から今月3日までに少なくとも8人から「コヨーテにかまれた」との報告があった。イヌ1匹をかみ殺し、ヒツジ数頭を襲ったとの報告もある。1日、ダンウッディ付近にいたコヨーテを警察が追い詰め、射殺。その後コヨーテから狂犬病の陽性反応が出た。同警察によるとコヨーテは別のコヨーテと行動を共にしていたといい、このコヨーテも狂犬病に感染し狂暴化している可能性があるという。
 3人が襲われたヘイスティングス=オン=ハドソンのピーター・スウィダスキー町長は「コヨーテはこの町に10年以上棲みついているが、人をかんだのは初めて」と話した。同郡保健局によると、狂犬病を発症した動物は性格が凶暴になり興奮状態に陥る。人に感染し発症すると、発熱や傷口の痛み、麻痺、厳格などの精神症状を伴いその後死亡する。発症後の有効な治療法はないとされる。

同郡内で目撃されたコヨーテ (ヨンカーズ警察のツイッターより)

同郡内で目撃されたコヨーテ
(ヨンカーズ警察のツイッターより)