リチャード・マイヤーさんもセクハラか 著名建築家を5人が告発

【13日付ニューヨークタイムズ】ニュージャージー州出身の著名建築家リチャード・マイヤーさん(83)が1980年代からセクハラ行為を繰り返していたとしてこのほど、5人の女性が告発した。
4人はマイヤーさんの下で働いていた助手など。うち2人は過去10年間に、ニューヨーク市内のマイヤーさんのアパートに呼ばれ露出した性器を見せられたという。1人は建築事務所のホリデーパーティーでドレスの上から下着をつかまれ、1人はマイヤーさんのアパートで写真を撮るために衣服を脱ぐよう命じられたと主張。1人は1980年代にロサンゼルス市内のマイヤーさんの自宅でベッドに押し倒されたと訴えている。
報道を受けマイヤーさんは、自身の建築事務所の現職務から半年間離れると発表。「私の発言や行動により傷ついた女性たちの告発に深く心を痛め、恥じている。われわれの記憶は異なっているかもしれないが、気分を害した全ての人に心からお詫びする」と謝罪した。
マイヤーさんは、ロサンゼルス市のゲッティセンターなどを設計し、建築界のノーベル賞とされるプリツカー賞を受賞。1月には、母校のコーネル大学建築学部大学院で女性のための奨学金制度を設立している。