【14日付リアルエステートウィークリー】ニューヨーク不動産委員会のデータに基づく報告書によると、ニューヨーク市で不動産投資の販売高が下落を続け、昨年の下半期には170億ドル(約1兆8000億円)を下回っていたことが分かった。総評価額は前年同期比で約37%下落しており、取引件数も約20%減少していた。
市内5区のうち、ブロンクス区を除く4区で下落。市の不動産販売件数の60%を占めるマンハッタン区では、昨年の下半期に不動産投資の販売高が170億ドルから100億ドルに下落し、取引件数は612件から452件に減少していた。クイーンズ区とスタテン島でも販売高は下落。ブルックリン区は、取引件数は783件と前年同時期同様、市で最多だったが、投資額は43億ドル以上から32億ドル以下に下落していた。
一方ブロンクス区では、東161丁目にあるコンコース・オフィス・ビルの1億1500万ドルでの販売を筆頭に、不動産投資の総評価額が14億5000万ドルから14億9000万ドルへと3%上昇していた。