故郷に思い馳せ、支援継続誓う ほくほく会

 11日、ほくほく会主催の東日本大震災追悼式典がニューヨーク日系人会(JAA)で行われた。東北6県と北海道の在ニューヨーク邦人で構成される同会は震災後、追悼式を毎年行っており、今年は約100人が参加した。
 髙橋礼一郎・在ニューヨーク日本国総領事・大使のあいさつの後、阪神淡路大震災以降支援活動を続ける兵庫県人会の藤崎仁美さん、ほくほく会を代表して宮城県人会の佐々木健二郎さんがスピーチ。各県被災地報告会では、福島県の大沢泉さん、宮城県の白田正樹さん、岩手県の竹田勝男さんが代理で現状を語った。大沢さんは昨年11月、海外在住の福島県人会代表を集め開催された在外県人会サミットに参加。風評被害を拭い去る取り組みや復興活動の現状を報告し、今後の課題を提起した。「(衣食住の)安全確保は安心となり、やがては心の復興につながると思う。地域内の分断も含めこうした部分を海外から応援していきたい」と故郷に思いを馳せた。

中垣顕實師の主導で黙とうを捧げる追悼式参加者たち(photo: ほくほく会提供)

中垣顕實師の主導で黙とうを捧げる追悼式参加者たち(photo: ほくほく会提供)