教会にも金属探知機を設置 「この世界が安全になるまで」

【25日付ABC7】聖週間の初日に当たるパームサンデー(枝の主日)の25日、マンハッタン区ローワーマンハッタンにあるセントポールズ礼拝堂を訪れた人々は、空港の保安検査場ような入場検査を受けた。同礼拝堂と同地域にあるトリニティ教会に1日、金属探知機が設置されたからだ。
司教代理のフィリップ・ジャクソン牧師によると、金属探知機の設置は「この世界が安全になるまで」続くといい、「このような措置を誰も望まないが、探知機の設置は現代を反映するもので、人々の安全を守るためのもの」と説明した。
教会関係者によると、トラックが自転車専用レーンに突っ込み8人が死亡した昨年10月のテロ事件がきっかけで金属探知機の設置を検討し始めた。特定の脅威に対する対応ではないという。
米同時多発テロ(9.11)以降、ニューヨーク市では各所で警備体制が強化されてきた。自由の女神像や9.11記念博物館、ワン・ワールド・トレード・センターの展望台には金属探知機が設置され、ニューヨーク証券取引所は観光客の出入りを禁止した。しかし、金属探知機が設置された教会は少なく、年間500万人が訪れる同区ミッドタウンのセントパトリック大聖堂にも設置されていない。