【23日付NBCニューヨーク】1月4日、暴風雪の影響で水漏れが発生したジョン・F・ケネディ国際空港(JFK)には何百という荷物が水浸しになったまま放置された。このとき荷物を紛失した女子大学生のアリー・アブラムスさん(21)が取り戻したのは、ビキニトップとブーツだけだという。
アブラムスさんは同日、JFKからエアヨーロッパを利用しスペインに向かうところだった。5カ月間の留学のため、所有するほとんどの、7000ドル(約74万円)相当の洋服を旅行用かばんに詰めた。紛失から約1カ月後、かばんはアブラムスさんの元に返ってきたが、ビニールテープで乱暴にとめられたかばんは明らかに開けられた形跡があり、中はビキニトップと片方のブーツ以外、空だったという。
「かばんを開けて驚いた」とアブラムスさん。同社に苦情を申し立て、荷物紛失から約2カ月後、ようやく同社から返ってきたのは「ご不便をお掛けし誠に申し訳ございません」との謝罪と180ドル32セントの補償を伝えるEメールだった。さらに「補償金を受け取ることで、これ以上クレームする権利を失う」との但し書きが。アブラムスさんは「時間とお金を無駄にした」と激怒、相当の補償が受けられるまで闘う構えだ。