【2日付ニューヨークポスト】車いすを使用していることを理由に、ニューヨーク州立大学(SUNY)の1つ、アルフレッド大学から退学させられたのは不当として、看護師がこのほど、同大学に対し退学処分の無効と損害賠償を求めてマンハッタン区の連邦地裁に提訴した。「米障害者法(ADA)に違反する」と主張している。
訴状によると、カラン・アレキサンダーさん(47)は2009年に看護専門学校を卒業し、看護師の資格を取得。昨年「体に負担のかからない管理職」に就くことを目指し学士号を取得しようとアルフレッド大学の看護師養成コースに入学した。
しかし入学1週間後、同コースの責任者から「看護師コースの学生は補助器具なしに歩行できる者に限る」という同大学の規則を示され、「あなたは看護師にはなれない」と、退学処分になった。
ADAは、雇用や雇用訓練において障害を理由に差別することを禁止している。アレキサンダーさんの弁護士、クリストファー・アトキンスさんは「数々の困難を克服してきたアレキサンダーさんに、このような仕打ちをするとは信じられない」と話した。SUNYは「訴訟内容を分析中」とコメントしている。