NY市内55病院で避難訓練 サンディ規模の暴風雨に備え

 【4日付ニューヨーク市発表】ニューヨーク市保健精神衛生局(DOH)は4日、2012年に米東海岸を襲ったハリケーン・サンディのような沿岸地域での大規模な暴風雨に備え、市内55の病院で避難訓練を実施した。
 過去最大規模となった同訓練では、市内6カ所の指定避難地区にある22の救急病院の患者を避難地区外にある32の病院に移送した。訓練は3時間に及び、各患者が移送される受け入れ先医療施設のベッドの確認や搬送の必要性があるかどうかの判断などを、避難地区にある医療施設の職員が1時間以内に下せるかどうかの能力が試された。また、受け入れ先の病院では、受け入れた患者を担当する職員や受け入れ場所が十分にあるかどうかについて確認する能力が試された。
 同訓練はヘルスケア連合との協力により、DOHの緊急事態準備対応チームが計画、1000人以上の医療従事者が参加した。訓練費用は医療機関準備制度を介し、米保健福祉局の準備対応次官補室が提供した。
 メアリー・バセットDOH局長は、「全ての病院システムが万全の準備を整えておかなければならない」と述べた。
 実際に緊急事態が発生した場合、医療機関は通常、72時間以上前に避難警告を受けるという。